ひとくちに頭痛といっても、痛みの原因とその対処法は様々であると先日記事にしました。
前回の記事→揉んでもいい頭痛と揉まない方がいい頭痛
今回は、頭痛の時に有用なアロマの精油のお話です。
「頭痛にいいアロマの精油は何?」
そんな風に聞かれることが多いのですが、実は痛みの原因によって、効果的な精油は変わってきます。
そこで、頭痛のタイプ・症状別のおすすめアロマ精油と使用法をご紹介します。
★肩コリや目の疲れ、筋肉の緊張によって起こる頭痛 いわゆる「緊張型頭痛」です。首から後頭部にかけてズーンと重だるい感じ。 このタイプの頭痛は、血行が悪くなり、筋肉が収縮することにより起こるので、まずは血流をよくすること、筋肉の緊張を和らげること、温めること、などが有効です。
おすすめアロマ使用法は *アロママッサージ・・・ベースオイル10mlあたり2~4滴の精油を混ぜて首肩周りを優しくマッサージします。 *アロマバス・・・お風呂に精油を入れてよく混ぜます。香りを楽しみながらゆっくり温まりましょう。
おすすめ精油は *特に脳への血流をよくすると言われているローズマリーやユーカリ *筋肉の緊張を和らげるマジョラム、ラベンダー、ゼラニウム、クラリセージ *身体を温めるスパイス系のブラックペッパー、ジンジャー などです。

★こめかみが、呼吸にあわせてズキズキする いわゆる「片頭痛」です。 このタイプは、血管が拡張して痛みを引き起こしているので、マッサージや運動などで血流をよくすると、余計に痛みが増すことがあります。 安静が一番ですが、痛むところを押えたり、冷やしたりすることで軽減する事があります。
おすすめアロマ使用法は *芳香浴・・アロマポットなどで、リラックスできる香り、好きな香りを漂わせてみましょう。 あまり強い香りはNGです。 マッサージはしない方がいいですが、痛みを和らげるブレンドオイルをこめかみや首などに塗布したり、冷湿布などもおすすめです。
おすすめの精油は *痛みを和らげるペパーミントやローマンカモミール、ラベンダー *ストレスを緩和するベルガモットレモンなどの柑橘系、ラベンダー などです。

その他にも、 ★生理前後の頭痛には ホルモンバランスを整えるクラリセージやゼラニウム、フェンネルなど (生理中で出血が多い時にはクラリセージはおすすめしません)
★イライラして頭に血がのぼったようなときには ストレスを緩和してリラックス効果のあるベルガモットやオレンジなどの柑橘系、ラベンダー、マジョラムなどがおすすめです。
基本的に痛みがある時には、 「これが、頭痛にいいから・・・」 と、無理して嫌いな香りを選ぶ必要はありません。 アロマの精油は、決して頭痛薬などのお薬の代わりになるものではありません。 でも、自分の症状に合ったもの、また自分が心地よいと思う香りを用いることで痛みが緩和される例は多くあります。
できるだけ、お薬には頼りたくないわ・・・ そういう方は、アロマの精油などをうまく使ってつら~い頭痛をやり過ごしてみてはいかがでしょう?
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